「油かす」は大阪の南河内地方で昔から食されてきた郷土料理。
牛の腸を油でじっくりと時間をかけて揚げ、余分な油分が抜けて肉の旨味が凝縮された、美味でしかも栄養価も高い食材です。
まわりはカリカリと香ばしく、中はぷるぷるとした独特の歯ざわりが特徴です。
この「油かす」を手間暇かけて開発した特製のダシを使ったうどんにトッピングしたものがKASUYAオリジナルの「かすうどん」です。
この「かすうどん」は、1995年、KASUYA1号店オープンより瞬く間にたくさんのファンを生みました。
最近では当社を真似たかすうどん店が多くオープンしているほどです。
日本の文化は2分すれば関東を中心にした東の文化、関西を中心にした西の文化とに大きく分かれます。
肉といえば関西人にとって牛肉です。
関西の中心は大阪、その大阪でも南に位置する河内は人間も一風変わっているようにその独自の文化は食い物にも及んでいます。
河内人は肉好きです。
牛肉は捨てるものが無く、内臓もみんな口に入ります。
牛腸、特に小腸は外周りに脂肪がいっぱい付いていて、溶けて油となるのでその油で揚げました。
カットされた小腸は脂肪の溶けない部分と共に高温の油でしっかり収縮して塊となります。
これを河内の人たちは<かす>と呼びます。